【ネタバレ】『ワンダー 君は太陽』を2回観てきた感想を思う存分語ってみる

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『別名 : タザウルス』 起業を志す全ての人と仲良くなってみたいという野望を持つ怪獣。「起業したい!」というパワーに無限大の可能性を感じている。  ※豆知識 : 今猛烈にアベンジャーズにハマっており、日頃から自分がアイアンマンになって空を飛び回る妄想を繰り広げている。

アイキャッチ画像引用元:http://wonder-movie.jp/gallery/

 

 

『ワンダー 君は太陽』を観てきました。

最初予告編を観た時は、どうにもお涙頂戴感がすごく出ていてあまり興味が湧かなかったのですが、実際観に行ってみると本当に良いお話で、結局2回観に行ってしまいました。笑

今回はネタバレ全開で僕なりの『ワンダー 君は太陽』の感想、考察を話していきたいと思います。

なので、まだ観てない、ネタバレしたくないという方はすぐにブラウザバックをして映画館へ駆け込んでいただければと思います。

また、もう観た人向けなので、細かいあらすじなんかはすっ飛ばすのでご了承ください。笑

 

 

物語を構成する大きな2つのテーマ

今回『ワンダー 君は太陽』を観て、僕は大きく2つのテーマが語られていると感じました。

ひとつは、誰しもが本当の自分を隠すためのヘルメットを被っているということ。

そしてもうひとつは、自分を認めてくれる存在の心強さです。

 

 

誰しもが本当の自分を隠すためのヘルメットを被っている

ヘルメットではなく、仮面と表現しても良いと思いますが、今回はオギーがいつも被っていた宇宙飛行士のヘルメットに合わせてこう表現しました。

ここで言う本当の自分とは、自分が持っているトラウマやコンプレックスのことです。

俺、本当はこういうところあるから。

私、本当はこういう人間だから。

誰しもが、他人に知られたくない本当の自分の姿というものがあるでしょう。

そして、それを隠すために心のヘルメットを被って、違う自分を演じているのです。

 

 

自分を認めてくれる存在の心強さ

誰しもが本当の自分を偽って生きていくのですが、その中で理解者と巡り会います。

それは恋人だったり、友人だったり、家族だったり、本当の自分を認めてくれ、側に寄り添ってくれる存在です。

そう行った存在ができた時、人は大きく成長するのです。

新しいことに挑戦してみたり、人の為に自分を投げ出してみたり、困難を乗り越えることができたり、理解者の存在というのは時に大きな力をもたらしてくれます。

 

 

3人の登場人物

この2つのテーマを軸に、今回はオギー、ヴィラ、ミランダの3人にフォーカスしてこの作品の感想を述べていきたいと思います。

 

オギー

引用元:http://www.wonder.movie/?cast

 

オギーの場合は、普通の人と違う顔というコンプレックスです。

一番わかりやすいですね。

オギーは自分の顔を見た人の反応に非常に敏感です。

驚かれたり、興味津々な目を向けてきたり、そういった反応があることは本人も重々承知しており、半ば諦めてもいます。

 

しかし、だからと言って我慢できるものではありません。

勇気を出して通い始めた学校でも、結局初日から顔のことでいじめを受け、学校の門を出るなり迎えにきたお母さんからヘルメットを取りすぐに顔を隠してしまいます。

オギーにとってはこのヘルメットが唯一自分を守るための道具なのです。

 

しばらくの間、友達もできず、オギーは毎日一人でランチを食べていました。

しかしある日の理科授業で、抜き打ちの小テストが行なわれた時、オギーは隣でテストが解けずに頭を悩ましているジャックの様子を見て、先生の目を盗んで自分の答案用紙をジャックに見せます。

これをきっかけに、オギーとジャックは親友になる訳です。

ちなみに、オギーがなぜジャックのカンニングの手助けをしたかということについては、オギーの先生が言っていた「正しいことと、親切なこと、選ぶなら親切なこと」という格言が影響してるんじゃないかなと思っています。

 

そうしてジャックと仲良くなったオギーは、学校で笑顔を見せたり冗談を言ったりするようになり、サマーなど少しずつ友達を増やしていきます。

サマーって子どもの割にめちゃめちゃいい表情しますよね。笑

予告編でもありますが、カフェテリアで「菌がうつるよ」と言うオギーに対して「Good」と答えるサマーが個人的にすごく好きです。笑

 

そんなこんなでたくさんの友達ができたオギーは、いつも閉じこもっていたヘルメットの中の世界から、ヘルメットの外の世界に目を向け始めます。

ある時は理科の自由研究でいじめっ子を負かして賞を取ったり、またある時は2つも学年が上のチンピラを友だちと協力して撃退したり、自分の価値をわかってくれる人に出会えたことで、自分を表に出して挑戦したり、自分を投げ打って友人を守ったりするようになりました。

そうしてオギーは”普通の子”として、楽しく学校生活を過ごして行くのでした。

ただ、個人的に最後のオギーが表彰されるくだりはちょっとストーリー盛りすぎな感じがしてしまいましたね(笑

 

ヴィラ

引用元:http://www.wonder.movie/?cast

 

ヴィラにとってのコンプレックスは自分を誰も見てくれないという心の寂しさでした。

一見、暖かい家庭で育ち、勉強も問題なくでき、何不自由なく生活しているように見える彼女でしたが、実は大きな心の闇を抱えていました。

 

5つ下のオギーという弟ができて以来、両親はオギーのことばかり気にかけ、ヴィラのことはほっぽらかし。

しかしヴィラはオギーのことは弟として大好きだし、オギーが悪いんじゃない、それは仕方のないことなのだと割り切り、できるだけオギーで手一杯の両親にこれ以上心配をかけないように、手がかからないように努めました。

自分を特に大事にしてくれていたおばあちゃんはもういないし、唯一の理解者、親友であったミランダも急に訳のわからないまま自分の元から離れてしまった。

ヴィラは心は孤独感でいっぱいになります。

新学期初日の夜、食卓のシーンで「私にも聞いてよ」と犬のデイジーにつぶやくシーンや、結局そのあとお父さんに「今日はどうだった?」と聞かれて「よかったよ」と答えてもオギーとは違って全く心配されない様子は、観ていて少し胸がぎゅっとなりましたね。

 

しかし、ヴィラにも新しい理解者が現れます。

それがジャスティンですね。

新学期の初日にミランダに避けられ落ち込むヴィラに、演劇部の教室の前で声をかけました。

自分に話しかけてきてくれたことが嬉しかったのか、ヴィラもなんとなく彼に惹かれるものがあったようで、全く興味のなかった演劇部に彼と共に入部することを決めます。

まだヴィラにとってジャスティンは出会ったばかりの存在でしかありませんが、ヴィラにはジャスティンが小さな光のように見えたのでしょう。

ヴィラは演劇部に入部したことを挑戦だと言っていました。

 

そして2人はその年の冬に恋人同士となります。

今まで自分というものを抑えて裏方として生きていたヴィラでしたが、ジャスティンの応援もあり演劇のヒロイン役を目指してオーディションに挑みます。

しかし結果はヒロイン代役、ヒロイン役に決まったのは元親友のミランダでした。

 

そんなこんなで迎えた演劇の本番初日、ミランダは本番前にヴィラの両親が舞台を観にきていることを知ります。

ミランダは急遽具合が悪いと舞台に上がることを辞退し、代わりにヴィラを舞台に出させます。(ミランダについては後ほど解説)

ヴィラは迫真の演技でヒロイン役を演じ、スタンディンングオーベーションの中で初日の幕を閉じるのでした。

 

今まで見たことなかった輝く娘の姿を見た両親は、ヴィラを強く抱きしめます。

今まで寂しさを表に出すこともなく、駄々をこねることもなく、寂しい時はおばあちゃんとの思い出に浸りに一人で浜辺に出かけたり、お母さんと二人きりの時間を結局はオギーに取られてしまったり、そんな孤独だったヴィラのことをやっと両親が見てくれた瞬間でした。

ヴィラは、ジャスティン、ミランダという理解者に力をもらい、時には背中を押してもらって、自分のコンプレックスを克服したのです。

 

ミランダ

引用元:http://www.wonder.movie/?cast

 

彼女も家族にコンプレックスを抱えていました。

父親が他の女の人を作って家を出て行き、母親は毎日飲んだくれている。

そんな母親と二人っきりの家の中では同然彼女の居場所はなく、居場所を求めて新学期前にサマーキャンプへ出かけます。

 

そこで何の気なしに始めたのが”別人になりきるごっこ”

ミランダは親友のヴィラになりきって、サマーキャンプで出会った友人に家族や自分のことを話しました。

するとヴィラはサマーキャンプの中で一躍人気者になってしまいます。

 

何の気なしにとは言っていましたが、きっとミランダは自分に自信がなく、魅力的なヴィラが羨ましいと思っていたのだと思います。

彼女になりきることで、自分に対する劣等感のようなものも埋めようとしていたのかもしれません。

 

新学期を迎えたものの、今更嘘でしたなんて言えなくなってしまったミランダは、気まずさもありヴィラとの接触を避けるようになります。

自ら被ったヘルメットが原因で、唯一の理解者を手放してしまったのです。

ミランダがオギーに電話をかけるシーンは、自分のせいとはいえ可哀想で仕方なくなりました。

 

そしてそのまま季節は春になり、舞台の初日を迎えます。

他の部員は親や親戚がたくさん観に来てくれているのに、自分のところは誰も来てくれていない。

そんな風に寂しさを募らせていたところに、ヴィラの家族が自分の演技を見にきてくれていることを知ります。

 

あとはヴィラの章で解説した通りです。

ミランダはきっとヴィラの親に対するコンプレックスを知っていたのでしょう。

罪滅ぼしの気持ちもあったのかもしれません。

この出来事をきっかけに、ミランダは無事にヴィラと親友に戻ることができたようでした。

また元のようにヴィラの家族と過ごすことができたミランダの表情はとても楽しそうな顔をしていましたね。

 

誰にでも当てはまるストーリー

ぱっと見は、稀有な病気にかかった非常に不幸な少年のサクセスストーリーだったり、見た目で人を判断したりいじめたりするのは良くない、と言ったメッセージが強くあるように見えますが、僕はもっと誰しもに当てはまるような普遍的なテーマを描いているんじゃないかと思います。

誰でも人に知られたくない部分はあるし、それを普段は隠して生きているでしょう。

でもそれを自分の中だけで処理しておくのは限界があります。

オギーはどんどん卑屈になっていただろうし、ヴィラはいつか爆発していたでしょう。

本当の自分を受け止めてくれる存在が見つかった時、人はその人から力をもらって一歩踏み出すことができるのです。

 

オギーの父親のネートがオギーの大事にしていたヘルメットをずっと隠していたことを告白するシーンで、ネートは「お前はいつもヘルメットを被ってる。俺はお前のその顔が見たいんだ。」ということをオギーに言います。

このネートのセリフはすごく深いなぁと思いました。

もしかしたらあなたの大切な人も、心のヘルメットを被っているあなたに対してこんな風に思っているかもしれませんよ。

 

 

さいごに

他にも良かったなって思うシーンはたくさんありましたね。

イザベルがオギーに「心は人の未来を示す地図、顔は人の過去を示す地図」という話をするシーンや、校長のトゥシュマンがジュリアンの親を諌めるシーン。

もっと細かいところで言えば、ジャックがジュリアンを殴って我に返った時のなんとも言えない表情とか、サマーが授業中不意に先生に指された時の反応とか、ネートが子供と一緒になってゲームに集中してる姿だとか、まぁこの辺は共感してもらえないかな(笑

 

あと映画の冒頭で、オギーが自分の生い立ちを観客に向けて話すシーンがあるんですが、そこで自分が変形した顔で生まれた瞬間のことを”パンチライン”と言っているんですね。(字幕では「本当に面白いのはここからだ」)

特異な身体で生まれてきたにしてはこいつ肝が据わってんなと思わずふふってなってしまいました。笑

 

 

そんなこんなで色々と語りましたが、これはあくまで僕の個人的な感想です。

余計な要素を入れたくなかったので、パンフレットを買ったり、他の映画批評を読んだりもしていません。

だから製作者側の意図しているものとは全く違うことを言っているということも十分あり得ます。

いや、多分ほとんど違うでしょう(笑

まぁでもどんな感想を持つかは人それぞれですし、ひとりでも共感してくれる人がいれば書いてよかったなって思います。

 

 

 

映画観てないけど読んじゃったって人は・・・いるのかな?笑

そういう人は今すぐに映画館へ駆け込みましょう!

映画を観た上で僕の意見に共感してくれた人、今すぐもう一度映画館へ駆け込みましょう!笑

 

良い映画は2回見てこそだと思いますよ!

 

 

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